中村仁氏の生い立ち

1969年、東京都板橋区で印刷業を営む裕福な家に生まれる。小学校から大学まで一貫して立教に通った。93年には「松下電器産業」に入社し、テレビ事業部に配属される。そこでマルチメディアに関心を持ち95年にアメリカの広告代理店「オグルヴィ・アンド・メイザー」に転職したが、社内の軋轢により3年後の98年に退社。

退社後に独立し様々なサービスを展開

フリーランスでの広告営業を開始する。2000年にはひょんなきっかけで東京西麻布で居酒屋を開業するも、オープン直前に店長が失踪し、自身がオーナー兼店長として働く。03年には更に西麻布で高級立ち飲み店をオープンし、05年「西麻布 豚組」07年「豚組 しゃぶ庵」と続けて開業し軌道に乗る。その翌年08年には、当時まだ珍しかったツイッターを利用したプロモーションを開始し、飲食店向けのシステム開発も行うが10年に頓挫し失敗。11年には、写真でおいしい気持ちを共有するアプリ「ミイル」を開発するため起業。初期投資ラウンドで2億円以上の調達を達成。

現代表のトレタを設立

13年に現在代表を務める「トレタ」を設立し、飲食店向け予約・顧客台帳サービスアプリをスタート。18年からは業界最大手の通信会社NTTドコモと業務提携・資本提携をしている。著書に「外食逆襲論」がある。

株式会社トレタってどんな会社?

「株式会社トレタ」(Toreta,Inc.)は、2013年7月創業、東京都品川区に本社を置く。代表取締役は中村仁。正社員数は2018年9月1日現在で122名。資本金は1億円、累計調達額は61.3億円としている。

主な業務は飲食店向けのサービス

主な事業内容は飲食店向け予約・顧客台帳サービスの開発販売を行っており、現在は「トレタ」「トレテルbyトレタ」「トレタナウ」といった3アプリを提供している。中心事業である「トレタ」は、飲食店の予約管理のサポートシステムとして業界をリードしており、利用者数は年々増加傾向にある。

飲食店には欠かせないサービス

転記不要の予約台帳、予約情報から自動で作成される顧客台帳、それらの情報を集計・分析するシステムも搭載しており、ウェブ予約ページも無料で作成できる。追加有料サービスとしてPOS連携やグルメサイト経由の予約を一元管理する機能、予約後来店なし(無断キャンセル)の際のお見舞金制度なども提供。また提携アプリ「トレテル」では飲食店と顧客間での予約確認をサポートしており、SMSメッセージ送信機能や弁護士相談窓口を設ける等により無断キャンセルの防止を促進している。

便利な予約アプリもリリース!

「グルメの、超直前予約アプリ」としてリリースされている「トレタnow」では、シンプルな操作性と10分前でも予約できる利便性が話題を呼んでおり、導入店舗も増加の一途を辿る。

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