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プロフェッショナルズ・トーク  古書ネット通販のパイオニア 河野 真さん


 大手が仕掛ける低価格競争に屈せず、
 古書店ごとの専門性を生かした良質な商品で戦う



             株式会社紫式部 代表取締役
                    河野 真さん

みなさんは、「スーパー源氏」というウェブサイトをご存知だろうか? 1995年、大手ネット会社に先駆けて誕生した日本初のインターネットを介した、古書通信販売サイトである。立ち上げたのは、古書販売とは無縁のサラリーマンだった河野真さん。古書業界の古い体質、大手の参入など、数々の苦難をどのように乗り越え、本好きなら知らない人はいない、と言われるまでに「スーパー源氏」を成長させたのか、お話を伺った。


日本初の古書ネット通販をスタートするものの、既存店からの反発

―― ㈱紫式部は、現代用語の基礎知識(2001年~2005年)に「1995年 日本で初めて古書ネット通販をスタートさせた会社」として紹介されていますが、どのようなきっかけではじめられたのですか?

河野 知人から古書店開業の相談を受け、それならば、インターネットを使った通販がおもしろいのではと考えて、サイトを立ち上げたのが始まりでした。当時、私は㈱リコーに勤めていまして、気軽な気持ちでスタートさせたというのが正直なところです。古書販売の知識はありませんでしたが、インターネットは大きく伸びるという自信がありました。


―― 当時はインターネットが広く普及する前ですから、様々なご苦労があったのでは?

河野 古書店は各店舗で蔵書が異なるため、欲しい本を探すには1軒1軒回らなければなりません。だからこそ蔵書をデーターベース化し、検索可能にすることは大きな意味があると考えていました。しかし当初の加盟古書店はたった3店舗。営業しても、最初の3年程はほとんど反応がなかったですね。古書店の経営者は高齢の方が多く、インターネットどころかパソコンもよく知らないという方がほとんどだからです。また業界の古い体質もネックになりました。その頃、古書の価格は企業秘密みたいなもので、(価格をネットで広く公開するなんてばかげている)と全く相手にしてもらえませんでした。悔しかったですね。そこで、既存の古書店ではなく、これから開業する人をターゲットにすることにして、開業支援セミナーを開き、徐々に加盟店を増やしていきました。


お客様の反応に、やってきたことは間違いじゃなかったと実感

―― 手ごたえを感じはじめたのは、いつ頃のことですか?

河野 インターネットが急速に普及しだした1998年後半からです。既存古書店の加盟も増えてきました。また、登録蔵書が増えてきたことで、お客様から感謝のメールが届くようになりました。子育ての中の女性から、家にいながら古書店巡りができるなんて素晴らしい、長く続けて欲しいという励ましのメールや10年近く探していた祖父の著書がやっと見つかったという喜びのメールもありました。「俺のやってきたことは間違いじゃなかった」と実感が沸き、嬉しかったです。自分の考えをすぐに行動に移せるというオペレーションの自由さと、お客様の反応に直接触れることができるということに、本業では味わえないおもしろさを感じはじめたのもこの頃からですね。

―― しかし、本業との両立はかなり厳しかったのではないですか?

河野 その通りです。加盟店が増えてくると、休日はもちろん、平日も深夜、明け方まで、問い合わせの応対に追われるようになり、体をおかしくしてしまいました。体力的に両立は無理と思い知ったものの、どちらを取るか非常に迷いましたね。結局、この事業に代わりの人間はいない、ここでやめたら一生後悔すると思い、わずかながら黒字になりかけた段階ではありましたが、2000年に独立をしました。44歳の時のことです。


大手の参入をきっかけに、総合サポート業を目指してサービスを拡大

―― 大手ネット会社の古書分野参入で、どのような影響を受けましたか?

河野 2003年に楽天、その翌年にはライブドアとアマゾン、以前ネット通販をばかにしていた神田の古書店街も参入してきました。覚悟はしていたものの、ここまで一気に競合が増えるとは予想していませんでした。打撃は大きかったです。大手に登録した方が本は売れます。古書店さんからは「紫式部はもうダメだ」と言われました。私は自信を失いながらも、もう一度、勉強し直すことにしたのです。集客力では大手にかなわない。でも、別の部分でお役に立てることはないかと。
 そこで思いついたのが、蔵書検索・売買の窓口としてだけでなく、古書店経営の総合お助けマンになることでした。具体的には、ホームページの制作やアクセス解析を請け負ったり、業務を効率化できるASP(Application Service Provider=インターネットを通して、アプリケーションソフトや付随サービスを提供するビジネスモデル)を開発したり、送料の割引サービスなどを行いました。またサイトの利用者向けには、探している本が必ず見つかるような仕組みづくりを再考しました。検索方法を工夫したり、書名を登録すると、在庫がある書店よりメールが届くサービスの導入や書名がわからない想い出の本を探すコーナーを作るなどしました。


際限のない価格競争にさらされ、古書店は疲弊している

―― 大手の参入で古書販売はどう変わりましたか?

河野 大手のやり方をみると、安さにこだわるあまり、10円、1円の本がたくさん並んでいます。本を購入する側から見れば、安ければ安いほど良いのかもしれません。しかし、際限のない価格競争に晒されて、古書店は疲弊し消えていく一方です。だからこそ、私は良質な商品を適正な価格で安定して提供していきたいし、それが結局、サイト利用者のプラスになると信じています。なにより、1円では本が可哀相じゃないですか。「スーパー源氏」は古書専門店の集合体。各店舗の専門性を生かしつつ、本のおもしろさ、楽しさを伝えていくというスタンスを守り続けたいと思っています。
 一方、新刊書店にも新しい動きが出ています。今まで新刊書店が古書を扱うなど考えられなかったことですが、三省堂さんからお話があり、昨秋、絶版や品切れになっているSF古書を三省堂本店で販売させて頂きました。今、出版業界は、売れないからこそ次々と新刊を出すという状況で、その数は年間で8万点を超えるといわれます。しかし増刷される本は少ないため、発売後数年しかたっていないのに新刊書店では手に入らないこともあるのです。だからこそ、古書店の役割は広がってきていると考えます。


日本文化とITの融合を軸に、新サービスを展開

―― 「スーパー源氏」の他には、どのような取り組みをされていますか?

河野 日本文化とIT技術の融合を軸に、2002年には伝統工芸・美術品専門サイト「桐壺」を、2003年には家系図制作サービス「葵」を立ち上げています。また、昨年から取り組んでいるのは、江戸後期から明治にかけての未公開の貴重な書物や絵画などのコンテンツをデジタル化し、書籍の表紙や挿絵、和室の内装、インテリアなどに幅広く活用してもらおうという試みです(名称「源氏ギャラリー」)。日本の古いものの中にも良いデザインがたくさんあります。埋もれたままにしておくのは、もったいないのです。

―― 「ザ起業塾」の講師を務めるなど後進の育成にも力を注がれている河野さんですが、今後起業を志す方にどのようなアドバイスをされていますか?

河野 「ニッチ戦略」と継続的収益を目指す「ランニングビジネス」が持論です。世の中から認められない時期を、粘り強く、誠実に対応して乗り越えることが成功の鍵だと思います。



 本を愛する人の総合サイト「スーパー源氏」。http://sgenji.jp/
登録されている蔵書は約400万点。累計アクセス数は1420万件を超える。現在の加盟古書店数は約250店だが、将来1000店を目指す。4月中旬大幅リニューアルを行う予定。


 和と癒しのWebショップ「桐壺」で販売している源氏物語葉書(URLは下記参照)。デフラサーモ加工と呼ばれる特殊印刷技術を使ったとても豪華な仕様です。輝きがおわかり頂けますか?同仕様のカレンダーは人気商品で既に完売。今年は「源氏物語千年紀」と称し、イベントが多数開催されるので関連商品に力を入れるとのこと。



【河野 真(こうの まこと)さんのプロフィール】 
 1956年 鹿児島市生まれ
 1979年 早稲田大学政治経済学部卒業。株式会社リコーに入社
     システム販売本部、SI事業部、システム開発事業部、出向などを経て、
     東京支店ネットワークソリューションセンター課長。
 1996年 有限会社紫式部の設立に参加
 2000年 株式会社リコーを退社
 2002年 有限会社紫式部の代表取締役に就任
 2006年 有限会社より株式会社へ改組。代表取締役に就任

 【㈱紫式部の事業紹介】
 ・㈱紫式部ホームページ http://murasakishikibu.co.jp/
 ・本を愛する人の総合サイト「スーパー源氏」http://sgenji.jp/
 ・和と癒しのWebショップ 伝統工芸・美術専門「桐壺」
  http://murasakishikibu.co.jp/kiritsubo/
 ・家系図制作サービス「葵」http://kakeizuzukuri.com/


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