さくらインターネット株式会社は、1996年に設立された会社です。
ホスティングサーバー事業で創業されており、オンラインゲームなどさまざまなサービスを提供していました。
サーバーを貸したことから事業が始まった
さくらインターネット株式会社を設立したのは、田中邦裕さんです。
田中邦裕さんがこの会社を設立したのは、18歳で専門学校に通っている時でした。
当時、サーバーを立ち上げるのはできるようになっていましたが、サーバーを使えるようにするのは難易度が高くなっていました。
エンジニアを目指して勉強していた田中邦裕さんは、周りの友人にサーバーを貸したところ、学外からも依頼がくるようになったことで、さくらインターネット株式会社の発想を思いついたようです。
上場を果たすも、オンラインゲームで債務超過に陥る
さくらインターネット株式会社は、創業から7年後の2006年に東証マザーズへの上場をはたします。
レンタルサーバーでの知名度も上がり、安定した事業展開を行っていたように見えましたが、2006年にオンラインゲームを展開し始めたことにより、事業は傾き始めます。
1年で特別損失を計上し、債務超過を出してしまうのです。
上場を目指す過程で、創業者である田中邦裕さんは退任していたのですが、このことをきっかけに社長に戻り、経営の立て直しを行っています。
圧倒的に安い費用でサービスを提供し続けた
さくらインターネット株式会社が創業からわずか7年で上場を果たせた理由として、圧倒的な安さでレンタルサーバーを提供していることが挙げられています。
当時、1000~2000円が相場だったのですが、125円という少ない価格で質の高いサーバーを提供していました。
そのことにより、mixiやGREE、はてな、ニコニコ動画など、日本を代表する大手IT企業もさくらインターネットを利用していました。
やりたいことを「できる」環境へ
これだけ安い価格でサーバーを提供していたのは、さくらインターネット株式会社の「やりたいことをできるに変える」というモットーが影響していると言えます。
すべての人がやりたいと思ったことにすぐに挑戦できる環境があることを大切にしているのです。
アイディアをすぐに形にすることによって、これまでの常識が変わっていくための手伝いをすることを目指しています。
そのため、今後もさくらインターネット株式会社のサービスを使ったユーザーが、世界的に知名度のあるサービスを開発するかもしれません。